
ここまで、
我が家の8年間の実績と、金利シミュレーションを振り返ってきました。
そのうえで、
「今から住宅ローンを組む人は、どう考えればいいのか?」
について、私なりの結論を書いておきます。
① 数字だけを見れば、今も変動金利は優位
これはもう、はっきりしています。
- 過去8年間の実績
- 現在の金利水準
- 将来シミュレーション
どれを見ても、
変動金利は、まだまだ有利な状態です。
フラット35(団信込み1.3%固定)と同じ土俵に立つには、
変動金利が 平均1.3%前後 まで上がる必要があります。
そして、そのためには
日銀の政策金利が 1%超〜1.1%以上 という、
日本ではここ30年ほぼ例のない水準が必要です。
② ただし「安心」は、数字に表れない
一方で、
フラット35を8年間使ってきた身として感じるのは、
- 金利ニュースを気にしなくていい
- 教育費・老後資金の計画が立てやすい
- 家計の見通しがブレない
この 精神的な安定 は、
確実にお金以上の価値がありました。
「いくら得か」よりも、
「どれだけ不安なく暮らせるか」を重視する人には、
固定金利は今でも十分アリだと思います。
③ 大事なのは「途中で動ける余地」を残すこと
これから住宅ローンを組む人に
一番伝えたいのはここです。
- 変動か固定か、どちらが正解か
→ 最初から決めきらなくていい - 大事なのは
👉 見直せる余地があるか
例えば、
- 変動金利でスタートして
金利が上がり始めたら固定へ - 余裕があるうちに
繰上返済で元本を減らす - 教育費ピーク前に
リスクを下げる判断をする
こうした「逃げ道」を用意しておくことが、
一番のリスク対策だと思います。
④ 我が家なりの結論
我が家は結果的に、
- 数字上は、変動にすれば良かった
- でも、当時の状況では
フラット35を選んだ判断に後悔はない
という、少し矛盾した答えに落ち着きました。
住宅ローンは、
一番得をする選択を当てるゲームではありません。
- 家族構成
- 収入の安定性
- 不安に感じやすい性格
これらを含めて考えたとき、
「一番後悔しにくい選択」をすることが、
結果的に一番満足度が高いと感じています。
まとめ
- 今のところは
変動金利が大勝利 - ただし、固定金利は
安心を買う選択 - 正解はひとつではなく、
家庭ごとに違う
これから住宅ローンを組む方が、
金利ニュースに振り回されすぎず、
自分たちに合った選択ができることを願っています。
変動金利を選ぶなら、ここだけは決めておきたい3つのルール
ここまで見てきた通り、
数字だけを見れば、今のところは
変動金利がまだまだ優位です。
ただし、変動金利は
「安い代わりに、考えることが増えるローン」。
何も決めずに選ぶと、
あとで不安や後悔につながりやすくなります。
そこで今回は、
変動金利を選ぶなら、最低限これだけは決めておきたい
3つのルールをまとめました。
ルール①「何%になったら見直すか」を先に決める
一番大事なのは、これです。
- 金利が上がってから悩む → ✕
- 借りる前にラインを決める → ◎
例えば、
- 変動金利が 1.0% を超えたら情報収集
- 1.2% になったら固定への切り替え検討
- 1.3% で行動する
このように、
数字で行動基準を決めておくと、
金利ニュースに振り回されません。
「その時の気分」で判断するのが、
一番危険です。
ルール②「教育費ピーク前にリスクを下げる」
変動金利で怖いのは、
家計が一番きつい時期と、金利上昇が重なること。
多くの家庭では、
- 子どもが中学〜大学の時期
- 教育費がピーク
になります。
このタイミングまでに、
- 元本を減らしておく
- 固定へ切り替えられる準備をする
- 返済額が上がっても耐えられる家計にしておく
といった
「保険」をかけておくことが大切です。
ルール③「安くなった分は“使わない”」
変動金利は、
フラットより 月1〜2万円安くなることも珍しくありません。
ここでやってはいけないのが、
- 生活水準を上げてしまうこと
です。
おすすめなのは、
- 差額分を
- 繰上返済用に積み立てる
- 固定への切り替え資金として残す
- 生活防衛資金に回す
つまり、
「なかったもの」として扱う。
これができれば、
変動金利の弱点はかなり消えます。
3つのルールをまとめると
- ① 見直す金利ラインを先に決める
- ② 教育費ピーク前にリスクを下げる
- ③ 安くなった分は使わない
この3つを守れるなら、
変動金利は「怖い選択」ではなく、
合理的でコントロール可能な選択になります。
最後に
変動金利が向いているのは、
- 情報を定期的にチェックできる
- 数字で判断できる
- 途中で動くことを前提にできる
こういう人です。
逆に、
- 金利の話を考えるだけでストレス
- 毎月の返済額は絶対に変えたくない
という人は、
固定金利のほうが向いています。
住宅ローンは、
「どちらが得か」よりも、
「どちらなら安心して暮らせるか」。
この3つのルールが、
誰かの判断材料になれば嬉しいです。
※将来の金利動向は誰にも正確には予測できないため、本記事は過去の実績と現時点の条件をもとにした一つの考え方です。

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